「ライフ・シフト」人生を創造しよう

これまでは、人生を大きく分けると3つのステージ、「教育」→「仕事」→「引退」という具合に同世代がほぼ一斉に行進してきたのが当たり前だった。

これは、20代で就職し、60代で引退という一般的な人生モデルだ。

しかし、高齢化が進んでいる現代、「人生100年」があたり前のごとくになると予想されている。その結果、長い人生をどう生きるかが多くの人のテーマになりつつある。

英ロンドン・ビジネススクール教授のリンダ・グラットン氏らの著書「ライフ・シフト」では、そうした既存の3ステージの人生モデルではなく、これからは生涯で複数のキャリアを持つ”マルチステージの人生”を提唱している。

仕事や家庭、健康を維持しつつ、将来の夢を実現するには今何をすべきか、を考えている読者にとって、この「ライフ・シフト」とは大きなキーワードになるのではないかと思う。

はじめに

これまで25年以上勤めた会社の経営状況の問題で、本格的にダブルワーキングをすることになった。(実際にはそれまでヨガ講師もやってきたので、トリプルワークということになる)

新しく就職した会社はパートナー契約、要するにアルバイト。実に学生以来、30年ぶりの経験である。

50歳を過ぎてのアルバイト社員として、店舗では最長老。入社して4か月目に入った今、あらためて仕事や健康、家庭、将来の自己実現などに真剣に向かい合う覚悟を決めないといけないと思った。

アルバイト社員をスタートした時は、肉体的、精神的な疲労との戦いに鞭打って過ごしてきた。それは家庭のために頑張らなくてはならないという逃げ道のない切迫感だった。

しかし、今は違う。

むしろこの状況は「ライフ・シフト」のための大胆な一歩につながるのではないか、というポジティブな気持ちに変化している。

生涯、安定した生活を守り通すのも人生かもしれない。変化を受け入れ大胆に生きるのも一度しかない人生を楽しむ方法の一つでもある。

人生を自分で創造したいと思う人たちへ。

共に智慧と勇気で一歩ずつ前に進んでいこう。

「ライフ・シフト」を読み解くためのキーワード解説

3つのステージ

既存の3ステージの人生モデルである「教育」→「仕事」→「引退」から、マルチステージの人生にどう移行したら良いのだろうか。

まずはそのキーワードとなる3つのステージを見てみよう。

「エクスプローラー」(人生の探検者)

日常生活から離れ、旅をしたり新たな人との出会いを求め、既存の価値観を壊し、自己を再発見する。例えば、旅、留学、ボランティア活動など。

「インディペンダント・プロデューサー」

組織から独立して生産的な活動に携わる時期。例えば、一時的なビジネス立ち上げながら、人とのつながりややりがいを発見する時期。事業の成功が目的の企業家とは立場が異なる。一つの過程ととらえる。

「ポートフォリオ・ワーカー」

異なる種類の活動を同時に行う。お金ややりがい、人的ネットワークを駆使して複数の目的で活動し刺激的に生活する。例えば、企業に勤務しながら副業、NPO活動など。

これら3つのステージを転々とするマルチステージの人生が「ライフ・シフト」だ。年齢とステージは関係なくなり、キャリアが多様化する。このうち「エクスプローラー」に適した時期は、18~30歳、40代半ば、70~80歳ごろだそうだが、できるだけ若い時期にこの時期を経験することが、早い段階での「ライフ・シフト」に成功するに違いないだろう。しかし、年齢ではない。いつの時期でも何歳になっても、既存の価値観に疑問を抱き、自己発見と自己への教育を求める姿勢は大切だと思う。決してもう遅いなんてことはないと自己を奮い立たせるべきだ。

3つの無形資産

無形資産とは、お金に換算できない「資産」であり、長く生産的に人生を過ごすために必要なものである。マルチステージへのスムーズな移行、100年人生を活動的に過ごすための重要な資産である。以下3つの無形資産を見てみよう。

生産性資産
スキルと知識、仲間や周囲からの評判など仕事の成功に役立つ要素。例えば、企業内で自分の力を発揮できそうにない部署であれば他部署への異動を試みる。できない場合、副業での他業種経験もチャレンジする必要があるかもしれない。とにかく、時間をかけてでも自分の得意を見出すことが大切。
活力資産
バランスのとれた生活、家族との関係など、肉体的・精神的な健康。例えば、十分な睡眠時間を取ること、良い食事、夫婦や親子間のコミュニケーション、趣味の時間や体を動かすスポーツなどで心身の健康状態を維持するための活動をする。これらも長い期間をかけて得ていく資産と言えるだろう。
変身資産

人生の過程で変化を促す、多様性に富んだ人的ネットワーク。この資産形成にも時間が必要だ。仕事での人的ネットワークだけでなく地域のボランティア活動、趣味のサークルなど信頼関係を築く機会は無数にある。余暇の貴重な時間をコツコツと無理なく使って熟成させてゆく。

今すぐ行動できること

  1. 夢を持とう

  2. チャレンジ精神を持ち続ける

  3. 子供のころから好きだったことを再発見する

  4. 余暇の時間はレクリエーション(娯楽)ではなく、自己の「リ・クリエーション」(再創造)を行う

  5. 読書や旅をしよう

※この記事は編集中です

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